ガットについて
ガットの語源
ガット(GUT)を日本語に訳すと「腸」という意味になります。
現在販売されているガットはほとんどの物がナイロンで出来ているのですが、以前は「羊」の腸を細くねじって糸状にしてラケットに張っていました。
その名残でラケットに張られる糸は一般的にガットという呼ばれ方をしています。海外ではストリングスと呼ばれています。

ガットの素材
①ナイロン
ほとんどのプレーヤーがナイロン製を使用しています。ちなみに「ナイロン」はデュポン社が開発した商品名で、石油を精製した後、科学合成した物質です。多種多様な構造が可能で、反発力・耐久性・振動吸収性・スピンなどプレイヤーが求める特徴を実現しています。
ナチュラルガットに比べると低価格ですので、いろいろなタイプのガットを試してみるのが良いでしょう。

②ナチュラル(天然素材)
牛の小腸の弾力に優れる部分をシート状(リボンと呼ばれる)に加工したものを10数本束ねて製品化したものです。ナチュラルガットはガットに求められるほとんどの性能を持っているといってもいいでしょう。ナチュラルガットとナイロンガットを打ち比べてみると、ナチュラルガットのほうがはるかに打球感が良いことが実感出来ます。湿気に弱いと言われますが、現在の商品はコーティングがされているので大丈夫です。でも保管は多少神経質になったほうがいいでしょう。ちなみにラケット1本分のガットを作るのに必要な量は牛3頭分だそうです。

ナチュラルガットは素材の性質上、知識を持った方が高性能電動マシンで張ることを強くおすすめします。安価なガット張りマシンではその性能の8割程度も実現出来ません。そして、ガット張りのテクニックの差で大きく違ってきます。
ナチュラルガットを試してみたいという場合はお近くの専門店へご相談ください。

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ガットの構造(ナイロン)
①モノフィラメント


単一繊維の芯材に側糸を巻きつけて作ったガットです。
シャープな打球感と、反発性があり、耐久性があるのが特徴で、単純な構造なので価格も手頃です。

②マルチフィラメント


沢山の細い繊維を束にしたガットです。
製造の段階で手間がかかっているだけに、モノフィラメントに比べ価格が高めです。
しかし、ナチュラルガットに近い心地よい打球感が得られます。

マルチフィラメント構造のガットといえばPMXが代表例です。打球感や弾力性はナチュラルガットに近いのであらゆるタイプのプレイヤーにオススメです!

ガットの太さ
太いもの
メリット: 耐久性に優れている事
デメリット: 細いものに比べ反発性が落ちる事

細いもの
メリット: 反発性が良く、回転がかかりやすい事
デメリット: ハードヒッターやスピンプレーヤーにはガットが切れやすい事

中間の太さ
自分にあったガットを探そうとしたとき、まずは中間の太さのガットを選びましょう。
そして、もっと「飛び」などの反発性が欲しいと感じたら、次回の張り替えのときに少し細めのものに変えてみましょう。切れやすいなと感じた場合は、少し太いものに変えてみると良いでしょう。

ガットを張る強さ(テンション)
新しいラケットにガットを張る場合、まずはそのフレームの特性を見る為に推奨されているテンションの中間で張ってみるのが良いでしょう。
「腕力の少ない人」や「肘や肩の調子が悪い人」はゆる目に、「しっかりとしたスイングで打てる人」、「ボールが飛びすぎる人」は硬めに張った方がよいでしょう。また軽いラケットは衝撃が大きいので、低いテンションをおすすめします。

ガットはゆるく張るとボールが良く飛び、硬く張ると飛ばなくなると言われていますが、実はそうとは限りません。
ゆるく張ることによりガットのしなりを利用してボールはよく飛びます。ゆるい方がトランポリンのような要領でボールを飛ばしやすいのです。しかし、最近のラケットはフレーム自体に反発力があるので一定の硬さまでは、ガットを硬く張れば張るほど逆にラケットの性能を強調し、ボールがよく飛ぶようになります。

ラケットの面の大きさにも注意してください。フェイス面積(ラケットの面)の大きさで最適なテンションの数値は違うからです。
面の小さいサイズと面の大きなサイズでは同じテンションで張ると小さいサイズのほうが硬く仕上がります。それはガットを通す穴の間隔が狭くなり面圧が高くなる為です。

テンションはあくまでも自分の感覚で決定するのがベストです。まずは中間のテンションで張り、自分の感覚で最適なテンションを見付けましょう。

ガットを張り替えるタイミング
ガットはまだまだ一般的に、切れるまで張り替えない人が多いようです。
ですが、ガットはラケットに張られた瞬間から、プレイをする、しないに関わらず性能劣化が始まります。 これはガットが一定のテンションで常に引っ張られている上に、温度・湿度などの影響を受け始めるからなのです。
ガットには輪ゴムのような弾力があるのですが、常に引っ張られ続けるとその弾力が次第に失われてしまい切れる前にその性能がゼロになってしまう事もあるのです。

以下に上げたチェックポイントに注意して張り替え時期を覚えて下さい。

 1. ガットの色が変色してきた。(白いガットが黄濁してきた。色が薄くなってきた)
 2. 縦糸と横糸の接点に凹が出来た。(食い込みがひどく、コーティングがとれてきた)
 3. 打球音が鈍くなってきた。(全然乾いた爽快な音がせず、ボコッという鈍い音になった)
 4. ボールの飛びが悪くなってきた。(バックウォール付近まで長いボールがいかなくなった)
 5. 打球感が硬くなってきた。(手首・肘・腕に響く様になった)

この様な点が目立つ様ならガットの寿命です。ガットの張り替えを検討してください。
出来ればプレー回数に関係なく、半年に1度は張り替えましょう。

初心者の方でしっかりとしたスイングが出来ない段階ではガットの張替え時期に神経質になる必要は全くありません。
ガットを張り替えたことで調子が悪くなる事もありますので、ガットの寿命に強くこだわる必要も無いと思います。
ですがスカッシュを楽しむためにも、気分転換やラケットショップのスタッフとのコミュニケーション等も含めて張り替えることをおすすめします。

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